薬を飲もうとしている女性と心配する女性
色々な薬

望まない妊娠を避けるために行われるのが避妊で、避妊にはさまざまな方法があります。コンドームは性感染症も予防できるためスタンダードな方法として知られますし、また排卵日を避けることも一定の効果があるものです。しかし、コンドームの場合には男性が装着しなければなりませんし、排卵日を避けるリズム法も避妊の確率が高いとはいえません。もちろん複数の方法を組み合わせることで高めることが可能ですが、それでも女性が主導権を持って望まない妊娠をほぼ100%で避けることができるのがピルです。

ピルそのものは錠剤のことを指しますが、海外でも単にピルといえば経口避妊薬のことを指します。これは女性が飲むことで妊娠を避けることができる薬で、正しく服用することでほぼ100%の避妊が可能です。ピルの効果の仕組みは女性ホルモンによるものですが、もともと女性の生殖器は周期的に変化しており、これを人為的にコントロールすることがピルの作用になります。

妊娠の仕組みとしては、男性の精子と女性の卵子が出会うことで起こるものです。精子の場合には膣内で放出されたあと3日程度の寿命があり、卵子は排卵後1日が寿命とされます。排卵は個人差はありますがおおむね28日周期で起こるものですが、妊娠が発生していると排卵は起こりません。さらに、すでに妊娠が発生している場合には新たな妊娠が発生しないように子宮頸管の粘膜が変化し、これにより精子が卵巣に入らないようにします。ピルの力を借りて、このような状況を起こすことで妊娠を起こらないようにするのが効果です。

一方でピルにも2種類あり、ひとつは28日周期で服用するもので低用量ピルと呼ばれるものです。これは効果が出る最小限の女性ホルモンとすることで副作用のリスクを低くすることが狙いの薬になります。メリットは正しく服用している間は妊娠が発生しないため、子供を作りたくない場合に使用されるものです。

また生理周期が安定するため生理痛といった不快症状を緩和することにもつながるため、それらの治療にも用いられています。もう一方は、アフターピルと呼ばれるもので、妊娠の可能性がある性交後に使用することで望まない妊娠を避けるものです。こちらは性交後から早ければ早いほど効果が出るもので24時間以内であればほぼ100%の妊娠阻止率がありますが、72時間程度になると80%程度に低下します。急激に身体を変化させるため副作用のリスクが高いですが、妊娠が発生することを阻止することができるのが大きなメリットになります。